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【RECAMP足利|キエーロってなに?取組みや使い方をご紹介します】
 

こんにちは、栃木県足利市でキャンプ場を運営していますRECAMP足利です。

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皆さん、キャンプの時に出る生ゴミってどうしていますか?

・持ち帰る
・キャンプ場に引き取ってもらう
・自宅で下処理を済ませてなるべく出さないようにしている...etc.

色々な方法がありますよね。
 

当施設では、この夏からキエーロの試験運用を始めました。

キエーロってなに?

自作したキエーロの外観

キエーロとは、土中のバクテリアの作用で生ごみを分解し消滅させる生ゴミ処理機です。
コンポストとの違いは、臭いや虫の発生が少なく投入後堆肥がでないなど手間がかからないこと。
土の中に生ごみを埋めるので、虫や臭いが発生しにくい。
さらに肉や魚、油なども投入可能(コンポストはNG)なので、例えばキャンプで作った料理の残飯なども入れることができます。

中には黒土が入っています

キエーロの使い方

使い方はカンタン!

①土を20cmくらい掘る
②土とよく混ぜる
・あらかじめ生ゴミを刻んだり細かくしておいてから土と混ぜると分解が早まります
・泥だんごを握れるくらいの水分があるとGOOD!
③土をかぶせる
・虫や臭いを発生させないために乾いた土で覆いかぶせるのがポイントです
 

土を掘って・混ぜて・埋める、これだけです。
慣れればお子さまでも使えますので、ぜひキエーロにチャレンジしてみてくださいね。
 

入れてよいもの・ダメなもの

実はキエーロには好き嫌いがあります。
人間が美味しいと感じるものはキエーロも大好きで分解が早く、人間が食べられないものはキエーロも嫌いなので分解が遅いもしくはできません。
キエーロの好きなものを入れてあげてください。


<好き>
調理済みの肉や野菜、魚の内臓、お茶がら、コーヒーかす、食用油、焼肉のたれ、ドレッシング、野菜くず、くだもの(皮・果肉)、パン、ご飯、麺類など

<嫌い>
貝殻、鶏肉などの骨、タケノコ、栗の皮、梅干し・ももなどの大きな種(大嫌い)
かんきつ類の皮、とうもろこしの芯、玉ねぎ・枝豆の皮、スイカの皮、キャベツなど野菜の芯、根菜類、魚の大きな頭や骨、たまごの殻、カニやエビの殻
 

導入のきっかけと効果

キャンプ場を運営する立場でも、生ゴミ処理は大きな課題です。
RECAMP足利は場内に炊事場が1か所しかない為、生ゴミが溢れてしまうと、排水口が詰まってしまい水が流れず、虫やカラスを呼び込んでしまい衛生的にも良くありません。

お客様が気持ちよく炊事場を使って頂くために、これまで三角コーナーや生ゴミ袋を設置したり、時間帯によってこまめに清掃を行うなど試行を重ねてきましたが、根本的に生ごみの量を減らすにはどうしたら良いだろう?お客様でも楽しんで参加できる仕組みはないのかな?と考え、キエーロを導入することにしました。
 


 

導入から半年、現在では一部のお客様に積極的にご利用いただいています。当施設はBBQ設備があり、炊事場でBBQの下ごしらえをするお客様に直接キエーロを実演紹介することがありますが、皆さんとても面白がってキエーロを使ってくださいます。

また、キャンプ場スタッフも炊事場清掃の際にキエーロを活用しています。キャンプ場で回収したすべてのゴミはスタッフが町のゴミ処分施設に運んで処理していますが、生ゴミが減ることで、運搬時の臭いや重さが改善したと喜んでいます。

一方で、容量が限られておりたくさんの生ゴミを受け入れることが出来ない、分解に時間がかかる(夏場は1週間、冬場は2週間程度)ことなど、まだまだ課題もありますが、当施設では今後も運用を続けていきます。

RECAMPでは、足利以外にもキエーロを運用している施設があります。

お客様も施設もニコニコになるキエーロ、見かけたらぜひ使ってみてくださいね。

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