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Blog#019 | これぞ求めていたキャンプナイフ!焚き火ついでに使い勝手を試してみた

Sponsored by ビクトリノックス ジャパン

ゲットしたナイフは、ビクトリノックスのベンチャープロ

これまでナイフのクオリティにそこまでこだわったことがなかったぼくですが、長く使えるしっかりとしたナイフが欲しいとずっと考えていました。

だけど、何がいいか迷っていたのです。

そんな中で、140年も続くスイスの老舗ナイフブランド・ビクトリノックスのベンチャープロを手にすることに。

なぜこのナイフにしたかというと、ビクトリノックスのマルチツールやキッチンツールをいくつか所有していることもあり、刃物に関して信頼があったから。

そして、同社のナイフの中でベンチャープロを選んだ理由は“関連アイテムが一式になっている”専用キットがあるためでした。

アウトドアシーンだけでなく、防災など自助としての経験値も意識すると、ナイフにボールペン、ピンセット、ファイヤースチール(さらにシースが火吹き棒にもなる)がセットになっていて、いざという時に非常に助かるなと思いました。

プロキットもつけると、フラットドリル(詳細は後述)やシャープニングストーン(研ぎ石)まで揃えることができます。

各アイテムは、単品で選んだ方がより使いやすいものが販売されていますが、“セット”であればコンパクト性に富んでいることや、ナイフとの親和性が高いと判断しました。

ということで、ゲットしたベンチャープロとプロキットを携え、早速デイキャンプで焚き火を楽しんでみることに!

ナイフの切れ味をチェックするため、まずはオーソドックスなバトニング→フェザースティックでの着火を行い、その後でずっとやってみたかった昔ながらの着火方法である「弓切り式」にチャレンジします!

それでは、まずはバトニングから試してみましょう!

着火開始!

 

まずはバトニング!

必要なアイテムは、ナイフ、ファイヤースチール、薪、グローブ、焚き火台、難燃シート

バトニングとは、ナイフで薪割りをすること。

これはナイフの刃の耐久力と耐久構造が問われる工程です。

アウトドアナイフであればなんでもできるということではありません。

もちろんベンチャープロであればお手のもの。

という垂れ込みはチェック済みですが、実際にやってみるのがこのブログの醍醐味ということで、実践してみます。

コツは木目に沿って割ること。

木目に沿わないと割るのに一苦労することも(汗)。

また、ナイフが体に平行になっていると叩きやすいですよ。

実際に叩いてみると、新品ということを差し置いても薪が割れやすくて感動!

今回は杉の木で比較的バトニングしやすい木材を選びましたが、それでもすんなりいったのは嬉しいですね。

おつぎは、フェザースティック作り!

フェザースティックとは、木の先を薄く削った焚き付けを指します。

細い枝よりも薄く削るため、これがあると着火しやすくなるのです。

フェザースティックを作る時のナイフの所作はいくつかありますが、ぼくは刃の根本から刃先に向かって滑らせるように削る方法を取りました。

コツは、木に対して刃の角度を若干つけて力を抜いて滑らせること。

自分が信頼していた通り切れ味は良く滑らかに削れてくれますが、まだまだ技術が未熟で鍛錬が必要…そこはご愛嬌ということで(笑)。

ファイヤースチールとナイフで火おこし

フェザースティックが出来たところで、着火に移ります。

ベンチャープロに付属しているファイヤースチールを取り出し、刃の背で擦ることで火花が出るので、その火花をフェザースティックに当てて着火させます。

コツは力を入れて長くストロークさせ大きな火花を出すことと、フェザースティックの同じ場所に出し続けること。

同じ場所に大きな火花を出し続けることで温度が高まり火がつきやすくなります。

フェザースティックにプラスして、麻紐や枯葉を取り入れてもいいでしょう。

ベンチャープロのファイヤースチールは、付属品にもかかわらず太さと長さがしっかりとあり、ストロークを確保できることで大きな火花を出しやすくなっています。

そのため、玄人はもちろん初心者でも扱いやすいと思います!

何度もトライし、ようやく着火に成功!

細い薪で火を少し大きくしたら太い薪を入れて炎を安定させました。

ベンチャープロのシースの先端には、小さな穴が2つ空いていて火吹き棒としても活躍してくれます。

口から直接空気を送り込むと灰が舞ってしまいますが、この火吹き棒を使えばそんなこともなく快適に火の調整ができました。

夢がかなった!「弓切り式」での着火に挑戦

ここまでは、ナイフの使い心地を確認してみました。

次に、昔ながらの火おこし方法である「弓切り式」に挑戦しようと思います!

弓切り式とは、弓を前後に動かすことで木材同士が擦れ火種ができるという着火方法。

じつは密かにやってみたいと思っていたのですが、準備するのが大変な印象でなかなか手が出せずにいました。

ですが、プロキットに付属している「フラットドリル」があり、ナイフ本体に六角ホールと、ドリルディポット(ステンレススチールのくぼみ)があることでこれが容易になると聞き、満を辞しての挑戦となったわけです。

そのほかにも調べてみると、ベンチャープロだからこそ弓切り式がしやすくなるアイテムもあり、ここでもオールインワンであることが功を奏しました。

それでは弓切り式にチャレンジです!

弓切り式の着火手順

それでは弓切り式を行う前に、必要な道具を作っていきましょう!

必要なものを準備

作るものは、「ひきり板」「ひきりぎね」の2つ。

素材は以下のものを準備しました。

・ベンチャープロ(ナイフ)
・プロキット付属のフラットドリル
・ベンチャープロ付属のボールペン
・麻紐
・ひきり板に使用する薪
・ひきりぎねに使用する候補の枝数本
・パラコード

それではまずは、ひきり板作りから。

ひきり板作り

フラットドリルは、木材に溝を掘る道具。

この機能を使って、ひきり板に穴を開けていきます。

ナイフのハンドルの先端についているホール(六角ホール)部分にフラットドリルを差し込み固定します。

溝を掘るところに、付属のボールペンでひきり板となる薪に印をつけます。

薪に対して垂直に立て、ナイフのハンドル部分を握ってフラットドリルを回して溝を掘っていきます。

溝が掘れたら、溝の脇に切り欠きを作ります。

ここはベンチャープロが本領発揮するポイント!

簡単に切り欠きを作ることができました。

ひきりぎね作り

続いてひきりぎねを作っていきます。

ひきりぎねになりそうな枝を2本以上準備し、不要な枝葉を払います。

枝葉を払ったら、ひきりぎねの軸となる部分を準備。

1本の枝の両先端を削り軽く尖らせます。

もう1本の枝の両先端にパラコードを結びつけます。

軸となる枝にパラコードを結びつけた枝を十字にクロスさせ、パラコードを3巻ほどさせます。

上の画像にあるハンドル中央部のステンレススチールの弓切り式の着火専用に作られたくぼみにひきりぎねの先端を当てる

ひきり板に作った溝部分にひきりぎねを差し込み、ベンチャープロのハンドル部分にあるくぼみを当て、固定したら準備完了!

そして、ここからが本番!

枝(パラコードを結んだハンドル)を左右に動かすことで軸となる枝(ひきりぎね)が回転し、ひきり板と摩擦が起こって火種が発生するという仕組みです。

着火!

切り欠きのところに、わずかに火種が……!!

ここからはひたすら枝を左右に動かす動作を続けます。

これがなかなか大変な作業(汗)。

途中からナイフを握った手に体重をかけるとより摩擦力が強まることに気づきました。

どのくらいの時間が経過したでしょう……手の力がなくなってきたその時!

火種が起こりました!!

すぐさま麻紐をつけてゆっくり息を吹きかけると、火が広がっていきました!

これはかなり嬉しい瞬間です!

麻紐はすぐに燃焼してしまうので、急いで焚き火台へGO。

さきほどのバトニングで余った枝などに火を移し、大きな薪をくべて着火終了です。

使ったらすぐにメンテナンス!

ぼくは面倒臭がりで、家に帰ってからのメンテナンスをサボりがちで……。

使用したらすぐにメンテナンスすれば面倒でもないし、ナイフを大切にできるのでこのセットは非常に助かりました!

研ぎ石と刃の角度調整(通称刃付け)は難しいところですが、なんとこのセットに設置するとブレードの刃を最適な角度で研ぎ仕上げることができます。

刃を直角に引けばうまく研ぐことができましたよ。

ずっと使い続けたい一本

バトニングやフェザースティック作りを経ての火おこしから、ぼくの長年の夢だった弓切り式での火おこしにチャレンジしてきましたが、ベンチャープロについてひとことで表現すると「ずっと使い続けたい一本にようやく出会えた」ということ。

オールインワンというのがこれほどまでに使い勝手を向上させるということに気づきました。

もちろんこのことは選んだ理由の一つではありましたが、予想以上に各アイテムとの親和性が高くノンストレスでした。

そしてなにより大切なナイフの性能、特に切れ味ですが、これまでビクトリノックスのアイテムは使用歴があったとは言え、キャンプナイフは初めての経験でした。

今回の検証を兼ねた火おこしにおいて、バトニングや枝払いなどのダイナミックなアクションから、フェザースティックや切り欠き作りといった繊細なアクションも問題なく、かつ扱いやすかったのも印象的です。

ベンチャープロのブレード構造の特徴は、バトニングだけでなく、調理にも向く厚さが魅力。

BBQなどでの肉や野菜の食材カットにも適しているということで、次回のキャンプで試してみたいと思います!

もしベンチャープロを検討しているのであれば、ぜひプロキットとともに同時購入がおすすめです!

ベンチャープロ&プロキット詳細はこちら(ビクトリノックス公式サイト)

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4 件の返信 (新着順)
ふーちゃん
2024/11/03 07:51

キャンプ場に落ちている枝を探すところから楽しみがあって良いですね。子供とチャレンジしてみたくなりました。

にもにもさん
2024/10/27 08:55

このナイフを欲しがりそうな友人… 何人も思い浮かびました…時間を忘れて半日火おこしして、1日が終わりそうですw

ゲンゴロウス
2024/10/23 11:05

かつてスイスを訪れた際に、それこそ周囲のお店ではウェンガーやヴィクトリノクスは勿論、亜流のマルチツールナイフで溢れて居まして、何本も土産に買って来ました。当時もヴィクトリノクス製のシースナイフもありましたが、極わずかで記事の様なアウトドア本格派の物は無かったですが、時代の要請ですかねぇ。
さてご紹介のヴェンチャーPRO ですが、シースナイフであってもヴィクトリノクス製らしくマルチな用途に向くように工夫が凝らされて居て好印象ですね。ボールペン以外の用途の使用頻度は?だったりしますが😅刃厚は3.4mmでモーラのHD並み~やや優秀な位なのでバトニングはフルタング構造と相俟って容易く行えると思いますし、先端上部にはセレーションが彫ってあって何かと便利ですね。刃体末端に突きだしたリングも有効だしドロップポイントの刃は使いやすく、硬度も59と高い数値を持って居ます。刃付け形式がホロウグラインドか、不明ですが(フラットグラインドらしい)手入れによって耐久性がおちない(刃が)事を期待します😊
このシリーズには非PRO の商品が有って、TPEのハンドル(細かい滑り止め付き)のセンター部に特徴的で機能的なボウドリルディポットの有無で判別可能ですが、非PROの方も機能は単純化されるもののナイフとしての基本機能は同じですし、何よりも求めやすい価格とカラー(ハンドル)が選択できるのが魅力ですね。同メーカーのアウトドアマスター程本格派でなくとも、良いナイフのご紹介記事でしたね🎉

ultrahide バッジ画像
2024/10/23 10:44

ナイフも奥が深いですねー😅
はまると 大変だな😓